メモリのヒートシンクって結局必要なの?

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メモリの増設はノートパソコンでも比較的簡単に行えるため自作パソコンについてあまり知らない人でもわりと耳にする言葉だと思います。

メモリの増設をしようとショッピングサイトを見ていたらメモリにメーカーのロゴが書いたカバーみたいなのが付いているメモリと、そういうのが付いておらず基盤が露出しているメモリの2種類あると思いませんか?

あれってただのカバーじゃなくてヒートシンク、あるいはヒートスプレッダと呼ばれているものなんです。正確にはこの2つちょっと違うものなんですけど今回は便宜上全部ヒートシンクということでお話させていただきますね。

ヒートシンクが付いてるほうが高級っぽくて良さそう!そう思う気持ちたしかに分かります。僕もどうせなら付いてるほうが見た目的にかっこいいとは思います。

けれどそう思うと同時にメモリの良し悪しを決めるのはヒートシンクの有無じゃない、こう思っています。

僕はコストパフォーマンスという言葉が好きなので価格を例に出すのはどうかと思うのですが、いわゆる高級メモリと呼ばれるメモリ。高品質を謳っていてその分価格も高くなっています。この高級メモリですが、中にはヒートシンクが付いていないメモリもそこそこあるんですよね。

一方、皆から安い!安いからおすすめ!と言われているメモリ。この中にはヒートシンクが付いているメモリがたくさんあります。

さて、この違いは何なのか。なぜ全てのメモリにヒートシンクを標準装備させないのか。どういうことなのでしょうか。

というわけで、長くなりましたが今回はヒートシンクについてとそれに対する僕の考えを書いていきたいと思います。

photo by osman gucel

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ヒートシンクの役割と効果

まず始めにヒートシンクとは何なのかについて書いておきます。

ヒートシンクとは発熱したメモリの熱を空気中に放出する役割を持っています。

そうすることでメモリの温度の上昇を少しでも抑えるという効果があります。

なんかめちゃくちゃ便利そうじゃん!と思いますがなぜか全てのメモリにヒートシンクは付いてません。

なぜなのでしょうか。

なぜヒートシンクがないメモリがあるのか?必要ないのか

最初に言います。

必要ありません

絶対に必要ないというのは言い過ぎかもしれませんが通常なら必要ないそう思います。

メモリはCPUやグラボに比べて発熱量が少ない

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パソコンのパーツで最も熱を持つのがCPU、あるいはグラフィックボードになります。

それに対し、メモリの発熱はそこまで大きくありません。

普段パソコンを使っていて「CPUが熱くなりすぎてパソコンが落ちた!これはまずい!」みたいな話はたまに聞きますけど「メモリが熱くてパソコンが落ちた!」なんて話まず聞きませんよね。

先ほども説明しましたがヒートシンクは熱を放出する役割を持っています。もちろん物によりますが、だいたいパソコンのパーツは70度くらいまでなら問題なく動作してくれます。

それよりも下の温度で問題なく動作しているメモリにヒートシンクを付けたところでほとんどその恩恵を受けられないんですよね。

人間で言うなら、太陽もぜんぜん出てなくて体調もばっちりのところに「帽子をかぶせてあげるよ」と言ってかぶせられても「あ、うん、ありがとう」ってなる感じでしょうか。(ちょっと違うかも……)

とにかく通常パソコンを使っていてヒートシンクが絶対に必要になる場面はまず来ないと思います。

熱を気にするならケースファンを改善したほうが効果あり

よく売られているメモリを見てもらえばわかると思いますが、はっきり言ってヒートシンクはメモリにアルミをかぶせているにすぎません。

たしかにヒートシンクにも役割があって、無いよりも有るほうが見た目がかっこいいと思います。

けれど熱を気にするならヒートシンクのことを考えるよりもケース内のファンを良いものにしたほうが絶対に効果があると思います。

僕はUCTB14Pというケースファンを使っていますが、これくらいのファンを使っていればメモリのヒートシンクのことなんて通常気にしなくてもいいレベルになると思います。

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ヒートシンクが飾りでしかないメモリも

メモリのヒートシンクはただの飾りだ、という意見の人がいます。

もちろん全てのメモリがそうではないのですが、ヒートシンクの効果としてちゃんと機能してくれるものもあれば、ただの飾り程度のものでしかないものもあるということについて僕は否定しません。

メモリってそこそこ小さいのでむき出しの基盤に「これはわが社が作ったメモリだ!」と宣伝する場所がないんですよね。

でもメモリにヒートシンクを付け、そのヒートシンクに自社のロゴマークなどを書いておけばブランドの宣伝ができますよね。

そうすれば売り出すときにブランドの宣伝ができるだけじゃなく高級感も出すことができるから一石二鳥だ!って感じを狙ってヒートシンクを付けてるところもあるんじゃないかと思っています。

どんなときにヒートシンクが必要になるか

絶対に必要ないものならそもそもヒートシンクなんてもの存在しないはずですよね。

しかし今でもメモリにヒートシンクが付いたものが発売されていっています。

ではどんなときにヒートシンクは必要になるのでしょうか。

オーバークロック

オーバークロックとは簡単に言うとメモリを定格よりも高い数値で動作させることで通常よりも高い性能を実現させるものです。まぁちょっとメモリを頑張らせるわけですね。

そうするとその代わりメモリの温度が通常よりも上昇し、高くなりすぎると動作が不安定になってしまいます。

そんなときに役立つのがヒートシンクになります。少しでもメモリの熱を放出してくれるわけです。

はっきり言ってオーバークロックは普通の人がすぐに手を出すものではありません。もうパソコンマニアが手を出す領域です。

限度を見誤り、最悪の場合はパソコンを故障させてしまう原因になるかもしれないからです。

ですがオーバークロックはたしかに効果があり、そういったときに必要になるためヒートシンクは今でも使われています。

高級メモリが本領を発揮する場

ヒートシンクが本当に必要になるときこそ高級メモリの本領を発揮できるときだと言えます。

高級メモリは高品質を謳っているだけあって通常の動作でも素晴らしい性能を見せてくれます。

しかし高級メモリはこれだけではありません。オーバークロックへの耐性が他のメモリよりもあることを実証した実績を持っています。

さらに自社のヒートシンクを付けた高級メモリには、自社でテストを行い通常のメモリよりも高い数値での動作を確認したものまであります。

このように他のメモリよりもさらに高性能を目指す人にこれらのメモリは愛されています。

そしてそんなときに役立つのがヒートシンクというわけですね。

ヒートシンクのメリット・デメリット

こんなヒートシンクですが、じゃあ付いてたほうが得じゃん。とは一概には言えません。

メリット・デメリットが存在します。

ヒートシンクが付いているメリット

オーバークロックを考えられる

一番のポイントですね。オーバークロックです。

これのためにヒートシンクがあると言ってもいいくらいです。

ただしオーバークロックは故障の危険もあるので最初は動作の確認されているものからちょっとずつ行ってください。

どのメモリでも過度な期待を持ってやりすぎるのは厳禁です。

高級感が出る

やっぱり基盤がむき出しのものよりも、ヒートシンクがかぶせられているもののほうが高級っぽく見えます。

もちろん人によるんでしょうけどたとえそのヒートシンクに書かれた文字が「あいうえお」みたいな変なものだったとしても見た目的に僕はそっちのほうが好きです。

メモリの取り付け時基盤に触らなくて済む

メモリにヒートシンクが付いていれば取り付けるときにメモリの基盤に手が触れないので気が楽です。

僕は普段PCのメンテナンスを素手で行っているのですがやはり基盤はできるだけ手で直接触れないように気を使っちゃいますね。

ホコリよけになる

これは僕の部屋が汚いからかもしれませんが、パソコンの掃除をしようと思うとマザーボードにホコリがたまってることがあるんですよね。

で、マザーボードって基盤が露出してるのでホコリがそこに引っ付いてちょっと払うだけじゃ取れないんですよね。まぁ、そんなときはエアダスターに登場してもらって何とかしてるわけですが。

そしてメモリにもいつの間にかホコリが付いてます。そんなときヒートシンクがあれば少しはホコリが付きにくいそんな気がします。

まぁこれに関しては本当の本当におまけみたいなもんでしょうね。

ヒートシンクが付いているデメリット

他のPCパーツと干渉する恐れがある

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photo by TASfaction

特に大きなヒートシンクと大型のCPUファンを同時に使う場合はPC内で物理的に接触して取り付けられないという話をよく聞きます。

実際僕のパソコンもCPUファンとメモリが接触しそうになっており、大型のヒートシンクは取り付けられないだろうなと見て分かる状況です。

このように大きなヒートシンクは他パーツと干渉する恐れがあるので購入する前には大丈夫かどうかしっかりと確認しましょう。

CPUソケットとメモリスロットの位置が近いマザーボードは要注意です。

飾りでしかないヒートシンクはむしろ逆効果

ヒートシンクがあったとしてもそれにしっかりとしたデータが無ければただの飾りである可能性もなくはありません。

ヒートシンクに風が流れるような環境にしなければむしろ熱が逃げられないこともあると言われています。

しかし通常の使い方なら動作が不安定になるほどまでは発熱しないと思うので心配しすぎなくても大丈夫だろうとは思います。

また、熱を気にするならケースファンを改善してエアフローのことを考えたほうが効果的だと思います。

まとめ

というわけでオーバークロックしないならヒートシンクは不要!

あってもいいけどそのヒートシンクあんまり効果ないよ。ってのが僕の意見です。

だいたいメモリが安定して動作するのにヒートシンクが必要なら全メモリにヒートシンクが付いてないとおかしいですもんね。

付いてないということはつまりそこまで重要ではないということなんだと思います。

いやでも見た目は絶対付いてるほうが好きなんだけどな……

皆さんはどう思いますか?

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