無職転生 小説7巻レビューと感想 サラがかわいい、けれど切ない

『無職転生 - 異世界行ったら本気だす -』の小説7巻の感想とちょっとしたレビューです。

今まで無職転生の書籍版といえばWeb版の誤字やちょっとした変更のみで、言ってみればWeb版を読めば書籍版も読んだと言い換えてもいいくらいでした。

この無職転生7巻は初めてWeb版で掲載されていない完全書き下ろしになっていて、書籍の帯にも書かれていましたが空白の物語が描かれています。

まぁ外伝というかサイドストーリーというか、そういう系ですね。

時期的には原作6章と7章の間の話。主人公ルーデウスが魔法三大国で冒険者として活動していた頃の話です。

Web版は全て読んでいるので新たな話にわくわくしながら読んでみました。

ここから先はネタバレを含みます。ネタバレが苦手な方は注意してください。

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評価

かなり面白かったです!

点数をつけるとすれば89点くらい!

本編18章が100点だと思ってます!

冒頭のあらすじ

物語は主人公ルーデウスがエリスに捨てられた、と失意のどん底にあるところからスタートします。

母ゼニスを探そうと、とりあえず北に向かうことにしたルーデウス。北方大地の魔法三大国の1つ、バシェラント公国に向かう馬車の中でルーデウスは『カウンターアロー』というパーティに出会い、その中の女戦士スザンヌに話しかけられます。

しかし失意の魔術師ルーデウスの目に光はなく、会話も続きません。ある程度の会話をした後馬車はバシェラント公国、第二都市ローゼンバーグに到着します。

馬車から降りたルーデウスは宿屋に行った後、ギルドへ行きそこで名前を売ろうと高ランクの依頼を受けようとしますがソロだということで受付のお姉さんに止められてしまいます。

そんなとき後ろから声をかけてきたのが『カウンターアロー』のスザンヌでした。彼女はソロがダメなら私たちと依頼を一緒に受けないかと勧誘、そしてルーデウスはそれに頷き共に依頼を受けることになりました。

それぞれ自己紹介をするルーデウスと『カウンターアロー』の5人。けれど弓使い(アーチャー)のサラは少し不満そう。気にはなりますがそれ以上踏み込まずルーデウスも割り切ります。

そんなこんなでゼニスを探すため冒険者として活動を始めるルーデウスでした。もちろんそこには何事もないはずもなくて……?

確かにこれはウェブでは語られなかった空白の物語だ

というわけで、7巻を読んで特に印象に残ったシーンを書いていこうと思います。

一枚の布

『カウンターアロー』の諦めない姿を見てロキシー先生を思い出したシーン。

「……よし」と決心して取り出した一枚の布。

旅の間、女々しく持ち歩いていたもの、エリスが残した一枚の布、思い出の品だ。

俺はそれを、無言で暖炉に投げ捨てた。

下手したらこのシーン、無職転生じゃなかったらお笑いの場面になるところですよ。

主人公が次の一歩を踏み出そうと決心する場面で取り出したのがパンツって、なんともルーデウスらしいというかなんというかです。

でもこのシーンがなんとも成長を感じさせるのですからやっぱ無職転生ってすごいですよねぇ。

本編にも登場したあいつはちょっとヤなやつだった

出てきましたね、本編にも登場する『ステップトリーダー』のリーダー、ゾルダート。

出てきて早々ティモシーを殴りつけるわ、ルーデウスをバカにしまくるわでかなりイメージ最悪でした。

なんとなく王竜王のバルコルを思い出しましたね。

サラがかわいい

ゾルダートは最悪でしたがサラは最高です。

「ねぇ、そろそろいい?」

などと考えていると、サラが両手で前を隠しつつ、そう聞いてきた。

「あ、はい。ありがとうございました」

「なに、お礼なんて言ってんのさ……」

このシーン、いやぁ秀逸ですね。

恥ずかしいけれど強がってルーデウスに治療されていましたが、だんだんと我慢しきれなくなってこのセリフ。

そこに「ありがとうございました」で返すルーデウスはさすがとしか言いようがありません。

そして顔を赤くするサラ。ピンチから救出した直後というのもあり少し素直なサラも良かったです。

このシーンだけでサラがどんな人物なのかだいたい伝わってくるのですからもうさすがですね。

鈍感系主人公じゃないから気づく

よくある鈍感系主人公ならサラの好意に気づいたりは絶対にしないのですが、ルーデウスは鈍感系じゃない鈍感主人公ですからね。気づきます。

別に鈍感系主人公が大嫌いとまではいきませんが、ありえないだろ!?ってくらい鈍感な主人公には呆れ返ることがよくあります。

その点無職転生は、まるでキャラクターが生きているような行動を取るので違和感がなく素晴らしいと思います。

サラの好意に気づきつつも前回の失敗?を思い出し、慎重になっているのはルーデウスらしかったです。

あれにも気づく

ついに出てきました。本編でもルーデウスを苦しめたあれの登場です。

こりゃ本編で書かれないわけです。

こんな流れで発覚するのかぁと意表を突かれましたね。

サラがかわいそう……

でもルーデウスもかわいそう……

「だから……その……い、いいよ」

こんなセリフの後のあれですから読者のダメージもやばいです。

やっぱりあいつはちょっといいやつだった

ルーデウスの悩みを聞くゾルダートはやっぱりちょっといいやつでした。

乱暴だけどルーデウスの話を真摯に聞いて、なんとかしてやろうとする姿はさすがS級パーティのリーダーだなって感じでした。まぁ、素行が悪いのは変わりませんけどね。

完璧なやつなんていないんだ、あのアリエル様だってちょっとやばい趣味を持ってるじゃないか!

まぁ、アスラの貴族は別かもしれませんが、人間らしさというか人間くささのようなものが見えるシーンでしたね。

サラが不憫

勘違いのまま別れることとなってしまった2人ですが、サラが不憫だ……

エリーゼから事の真相を聞いた後にもうルーデウスがいないと知ったときの顔。こっちまで泣けてきます。

せめてルーデウスとサラが謝るところを見たかった、いや、でももしあの時謝っていたら今のルーデウスは無かっただろうし、かといって今謝ったとしたら家族に囲まれるルーデウスを見てサラがまた落ち込んじゃうかもしれないし、そんなところは見たくない!

うーん……難しい。でもサラと過ごした日々があったからこそ7章のころのルーデウスがあったんでしょうね。今回7巻を読んでそれを思いました。

エピローグにはエリナリーゼも登場

その頃エリナリーゼはやはり彼女らしい方法でルーデウスを探していました。

これが本編7章に続くわけですね。

あとエピローグとは関係ありませんがゾルダートがドレスについて話しているとき、サイレントという名前を出したのもなかなか嬉しかったですね。

番外編・アリエル会長とフィッツ

巻末には番外編が掲載されており、アリエルがまだ『王女』ではなく、『会長』だったときの話でした。

つまりまだ魔法大学にいる頃のお話。ルーデウスが入学する前のお話でした。

今となってはアリエルが会長、そしてフィッツと呼ばれる正体不明の少年は逆に新鮮でした。

フィッツ先輩かっこいいー!

番外編2・ハリウッド版無職転生

こちらはアニメイトの早期購入特典『軍人のルーデウス』の感想です。

一言で言うならば「なんだこれは……」でしょうか。

なんというか……すごくハリウッドっぽい無職転生と言えばいいのでしょうか……そんな感じでした。

本編とはまったく関係ないのでわくわくするような面白さはまったくありませんが、いかにもハリウッド映画っぽいシーンのパロディはくすくすと笑わせていただきました。

当たり前のように元軍人だということを語るんですから笑えますよ。

パンツでシリアスなシーンになり、元軍人だと語ると笑われる。まったく不思議な小説です。

総評

Web版にはない完全書き下ろしの物語なので今までWeb版しか読んでなかった人も是非この巻は読んでみてほしいです。

というかサラのかわいさをもっと皆に知ってほしいです。本編に登場しなかったのが惜しすぎるくらいです。今からでも登場をなんとか……はストーリー的に難しそうですよね。残念。

無職転生らしいテンポのよさで進んでいく物語は外伝だろうと変わらず読者を飽きさせませんし、キャラクターはどれも魅力的でした。

名前が出ていないギルドの受付嬢まで魅力的だったのですから間違いありません。

そして何よりルーデウスを悩ませた病が発覚するお話でもあるのですから原作ファンにも是非読んでほしいですね。

読み終わった後は少し切ない気持ちと、『カウンターアロー』のそれからが気になりました。

サラはその後のルーデウスについて知っているのか。またルーデウスに会おうとしたのかなど気になります。

追記 その後気付いたことなどをまた書きました。

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