なぜPCパーツの箱は開けにくいのか 170億という数字が関係していた

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皆さんはPCパーツを買って、さあ開けようと思ったらパッケージがやけに頑丈で開けにくかったという経験をしたことはありませんか?

あるいは、開けたはいいけどパッケージが複雑で元に戻せなかったみたいなことはなかったでしょうか。

特にマウスやメモリ、周辺機器だとSDカードとかで経験した人多いんじゃないかなぁと思います。

どうしてわざわざあんなに開けにくい構造にするのでしょうか。調べてみるとどうやらこれはメーカーが考え出した、ある問題を回避するためのテクニックだったようです。

photo by Brandon Carson

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返品大国アメリカ

損失額約170億ドル

ちょっと日本ではなくアメリカの話になるのですがご覧ください。

米国の家電小売業者および家電メーカーが家電製品の返品によって受ける損失額は、2012年に約170億米ドルに達することが明らかになった。

引用:返品問題に苦悩する米家電業界、損失167億ドルを減らす対策はあるのか

『円』でもすごい額なのに『ドル』ですからね。

家電メーカーたちは返品という避けては通れない問題に悩まされていました。

実際に欠陥があった製品はわずか5%

さらにその中でも驚くのが、返品された製品のうち、実際に欠陥があったものはわずか5%にすぎなかったという点です。

27%は、欠陥の有無にかかわらず、「消費者が購入を後悔したこと」によるもので、残りの68%は「不具合があるとして返品されたが、実際には欠陥が見つからなかったもの」であったといいます。

つまり、良品返品があまりにも多すぎたわけです。良品返品とは消費者が、購入した製品の機能や利便性が期待にそぐわなかったという理由で返品することを指します。

そんな理由でメーカーは良品返品を少しでもなくそうとしてきました。

良品返品をなくすための策

パッケージの強固化

他にも様々な対策がなされてきましたが、その中の1つがこの「パッケージの強固化」というわけです。

「開封時にこれだけグチャグチャにしたのだから再生は難しく、それゆえ返品を受け付けてもらうのは難しいだろう」というユーザー心理につけこみ、返品を諦めさせる高度なテクニックの1つである。

引用:開けたら最後、もう元に戻せない――頑丈・複雑すぎる製品パッケージは何のため?

これがあの頑丈なパッケージの理由だったのです。

返品対策、それも心理につけこんだ策ということで、あるのと無いのとではどれくらい差が出るのか気になるところです。

まぁ、確かに日本ではそもそも良品返品という言葉自体あまり聞かないので本当の欠陥品以外なら「箱もグチャグチャだし仕方ないよね」ってなりそうではありますね。

まとめ

というわけでPCパーツの箱が開けにくい理由、それは良品返品をなくそうとするメーカーがなんとか思いついた策でした。

確かにやらないよりやるほうが効果がある……のかもしれませんが、箱をはさみで切らないと開封できないような作りにするのだけはやめていただきたい。

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photo by Brandon Carson

箱とはいえ、せっかく買ったものをはさみで切るのはなんとも精神が一緒に切られていく感じです。

それに家で開封するならはさみがあるでしょうが、外出先でSDカードなどを開封しようとしたらはさみが無くて開けれなかったなんてこともありえますし、返品対策のためとはいえ何でもすればいいってわけでもなさそうです。難しいところです。

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